THETEXTSITERINGCOMMSに対する
管理人のスタンスについて

 TTSRC(The Text Site Ring COMMs=テキストサイトリングコムズ 以下TTSRC)及びG−LABO【言戯道場】管理人のみやもと春九堂です。今回2001年9月にアメリカで起こった、大規模なハイジャック・同時多発テロの被害者及び生存者救出援助の為のフリー募金システム支援(2001.9.17現在、株式会社dFF(ディー・エフ・エフ)によって行われています)の為に、このWebサイトを設立しました。


 今回のこのWebサイトの設立の意図及び、管理人である私、みやもと春九堂のWebサイトに対するスタンスを明らかにしておこうと思いまして、この文書を作成しております。出来れば企画への参加・賛同以前に、長文・駄文ではありますが、こちらの文書を御一読の上、判断の材料にしていただければと思います。一部感情的な内容を含んでおりますが、私は精神的・肉体的にも惰弱な一個人に過ぎませんので、ご容赦いただければ幸いです。


 また、この文書をお読みいただいて、設立より参加していただいていた企画参加サイトさんが、バナー及びリンクを外されても、当方としては全く問題ございませんので、御自由になさって下さい。当企画への参加に関する全ての判断は、各Webサイト管理人様、そして読者の皆様の「意志」にお任せいたします。



 TTSRCは、前述しましたように現段階ではフリー募金システム支援の為のWebサイトです。このフリー募金システムは、株式会社dFFが広告契約をしている企業のバナー広告を表示し、それをインターネット接続環境を保持するパーソナルコンピューターユーザー(以下PCユーザー)が閲覧することによって、その広告料から募金分を寄付し、対米テロ被害者支援の為には米国赤十字社へ、また同掲載されている特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールドへ寄付送られるということになります。(詳しくは株式会社dFFのサイトを御覧下さい。)


 この株式会社dFFのフリー募金システムは、このTTSRCを設立する以前に、既にネットニュースサイトを初めとする、多くのメディアに取り上げられておりますし、日本のWebサイト界に多く存在するテキストサイトでも紹介されています。このWebサイトを設立した動機としては、まず、そこに一点があります。


 ことテキストサイト運営者の方には御理解いただけるかと思いますが、トップページにその日のエッセイやコラムや日記を掲載しているサイトでは、時間が経てばバックナンバーに流れてしまい、なかなか人目につくことも難しくなってきてしまいます。これはニュースサイト等でも同じ事で、時が経てば忘れ去られたようにバックナンバーに押し込まれてしまいます。


 それぞれのWebサイトにはデザインやコンセプト、内容といった、そのサイト独自のカラーがあります。特定的にボランティア活動を行っているサイトさんならいざしらず、今回の事件の一時的な熱の高騰が冷めてしまえば、いつも通りのスタンス、いつも通りのカラーに立ち戻ってしまうと思います。また同時に、フリー募金のシステムや主旨、やり方などの説明もバックナンバーに流れてしまえば、本来の目的を為さないと思いますし、いつまでもその文書をトップページにおいておくのも、難しくなるでしょう。そしてそれは決して悪いことでも何でもありません。


 ですが、このフリー募金システムを運営している株式会社dFFのWebサイトは、そのシステムが破綻ないし会社自体が継続を断念するまで継続され続けます。今現在は事件直後ということもあり、アクセス数も多く、募金額やスポンサーも増えているようですが、これも時間と共に沈静化していくかと思われます。過去ログのバックナンバーに流れていくように。


 私は、この「見る側」「伝える側」と「活動する側」の中間点として、支援サイト・説明サイトという形で、TTSRCを設立したのです。こうした単独のWebサイトという形で残り、バナーという小さい形で、参加して下さっている各Webサイトさんのトップページからリンクを継続していただければ、ここにTTSRCは存在し続けます。そして、その『存在し続けることによって、フリー募金システムへ、「見る側」・「伝える側」の視線と行動を、誘導することが出来ればいい。』 そういうスタンスで、TTSRCは設立され、運営されているのです。


 私、みやもと春九堂は25歳という年齢にして学生であるという、中途半端な立場の一個人でしかありません。高校時代から様々なボランティア活動を行ってきましたが、それは全て趣味活動として行ってきたものです。自分が楽しむ為です。人の為にとか、社会の為に、とかそんな高尚なことを考えたことはありません。「自分が趣味として人とふれあい、語りあい、汗を流して楽しんだ。その結果が何かしらの形で実を結ぶこともあればもうけもの。」そんな考えで、活動を続けてきました。


 今回のTTSRCの設立もその考えから来ている事です。様々な方からメール等で勿体ないような御言葉を頂戴しては喜び、バナーが送られてきては喜び、リンク登録のCGIで登録サイト数が増えては喜び、そしてフリー募金の総数が増えては喜び、スポンサー数が増えれば喜び、と至極単純な人間です。


 深夜に知人とチャットをしているときに、あの事件のニュースが飛び込んできました。目にしたものは信じられないような光景。まだオンタイムだったので、報道規制がかかる前だったのでしょう、崩壊前のワールドトレードセンターからは人影のようなものが次々と落下していく光景さえ映し出されていました。


 その後いくつかの情報が入り、テロリストによってハイジャックされた旅客機が、ワールドトレードセンター・ペンタゴン・キャンプデービットにそれぞれ突入・墜落したとのことがわかりました。その時私が考えたのは、テロリストに対する激しい憎悪とか戦争に突入するかもしれないという恐怖とかそういうものでは無く、アメリカにいるはずの友人・知人達の安否でした。


 本当に幸いにも、全ての友人・知人達の安全は確認出来ましたが、各テキストサイトさん達が、それぞれのサイトで意見を書いたりしている中、それを読みながら悶々と「何か出来ることはないか」「思想や政治的背景なんかどうでもいいけど、人が沢山死んだ」「まだあの煙の立ちこめている瓦礫の下には、生きている人達がいる」「彼らを殺したのも人間だし、アメリカ合衆国という国にテロ行為を起こし、人を殺したのも人間、テロに対して喜ぶ中東の人々もまた人間、軍事介入で中東の国々を破壊し人を殺したのも人間」というような様々なことを考えながら、自分のWebサイトでは相変わらず馬鹿な文章を書いていました。


 そうして過ぎてゆく時間の中で、いくつかのニュースサイトが株式会社dFFのフリー募金システムの事を紹介しており、それを読んで、このTTSRCの設立を決めました。最終的に至ったのは「彼らは民主主義のアメリカ合衆国という国民で、ニューヨーク市民だけれど、それ以前に一人の、当たり前の人間なんだ。そしてそれを救出しようと不休不眠状態で二次災害に怯えながらも働いている人々も人間なんだ。知らなければ、見なければ事件自体も関係のないことなのかもしれない。でも私は見てしまった、知ってしまった。そして目の前にPCユーザーとして、インターネット環境があれば出来る協力がある。人間が人間として出来ることが。だったらやろう。」という、たったそれだけのシンプルな考えです。


 このTTSRCは日本という国に住んでいる、そんな小さな小さな一個人に過ぎないみやもと春九堂というネット人格を持つ人間が設立したサイトなんです。思想や大義名分なんてものは、存在しません。「ネット環境がある、それだけで出来る、こんな事がありますよ。少し時間をわけてくれませんか。そうすれば援助になるんです。人の命が助かるかもしれないんです。」たったそれだけの事なんです。


 インターネット(World Wide Web)というメディアは、情報の汎用性・伝達速度において比類ないものだと思っています。そして私のサイト、G−LABO【言戯道場】を含めて、日本国内で数多く運営されている「テキスト系サイト」とカテゴライズされているもののメディアパワーは、それなり以上の力があると思っています。私のWebサイトでさえ、日に3000人以上の方が閲覧して下さっています。そういう方々に協力を呼びかけたい、そして出来るならば多くのWebサイトさんに協力していただいて、規模を広げたい、たったそれだけのことが望みです。


 まがりなりにも、World Wide Webという世界に一つの拠点をおいて活動をしているのですから、その利点を放っておくことはないんじゃないか、たったそれだけのことで、このTTSRCを設立したんです。



 いくつか「中東の国の人々がこの活動を見たらどう思うでしょうか」「アメリカのみを対象としているので賛同出来ません」「世界中には困っている人が沢山います。TTSRCはもっとグローバルに活動すべきです」という意見をいただきました。なるほど、と思う反面、声を大にして云いたいことがあります。「賛同していただけないなら、それはそれで結構です」「なんら強制力も働いていないWebサイト企画に、わざわざ批判論・否定論を晒す必要はないと思います、参加しなければ済むことなんですから」「そうした活動をやりたいなら、是非ご自分でも、おやりください」以上です。


 確かに世界中には飢餓や病気に苦しみ、今この瞬間も死に至っている人もいます。それに対して私は日本人として生を受け、平凡なサラリーマンの長男として、無宗教・ノンポリシー・暖衣飽食の時代を、それなりに生きています。様々な政治的背景、思想、宗教、そうした立場からの争いもあり、その結果の一つが今回のテロを招いて惨劇をつくりだした、そういう意見もあるでしょう。


 ですが、批判覚悟で敢えて云わせて下さい。「だからなんですか?」。私はみやもと春九堂というネット人格をしてTTSRC設立という行動を起こしました。それは繰り返しになりますが、あの惨劇をTVという媒介を通してでも見てしまったからです。目の当たりにしてしまったからです。そして、それに対してPCとネット環境さえあれば協力出来るというシステムを目前にしたからです。その条件が揃ったからこそ、出来る行動を起こした、ただそれだけのことです。


 今後TTSRCがどのような活動をしていくかは全くわかりません。現段階ではアメリカが落ち着こうとも、戦争が起ころうとも、株式会社dFFのフリー募金支援活動は私の更新意志の継続する限り、World Wide Web活動が継続出来る限り、続けていけたいと思っています。フリー募金システムは非常に有益かつ素晴らしいものだと思います。対アメリカテロ被害に対する特設募金システムは株式会社dFFの企画が継続する限り、そして同掲載されているNPOへの支援も企画が継続する限り、TTSRCでは紹介し、支援していきたいと思います。


 それが最初の「きっかけ」であり、今後どのような展開をしていくかは、繰り返しになりますが、わかりません。最良であるのは、いつかは私、みやもと春九堂の手を離れて、今回のことを参加していただいた皆様が、「自分自身のきっかけ」として、それぞれに活動をしていくことではないかと思っています。批判的な意見も結構ですが、それはともすれば個人の活動に対する妨害にもなりかねません。そのことだけは理解していただけるとありがたいと思います。繰り返しになりますが、その活動に賛同していただけないのであれば、その活動に参加しなければいいだけの話なのですから。「わざわざ口挟む必要もないでしょう」ということです。


 御意見は非常にありがたく承ります。活動を「世界中の困っている人に」という大義名分を背負って広めていくことも可能性の一つでしょう。ですが、TTSRCはまだ歩み始めたばかりの活動です。そこまで活動を大規模に広げる意志も、ビジョンも、まだ私、みやもと春九堂の中にはありません。今は、あの瓦礫の下の人々の命が一つでも多く救われることを願うばかりです。「目の当たりにしてしまった者」として。


 確かに世界的レベルでのグローバルな活動は必要だと思いますが、TTSRCをして、「それするべきだ」というのは、正直筋違いだと思います。活動・行動は全て個人の「意志」です。私、みやもと春九堂の個人レベルで、様々な人やサイト管理人さんが繋がり、出来上がったものが現在の2001年9月現在のTTSRCです。「きっかけ」や「意志」は人それぞれです。是非、グローバルな活動を主旨とする活動・行動を起こし、広めて下さい。今はまだ、私自身は、まだ何も出来ていないTTSRCを、そこまで広げる気にはなれません。



 以上の事柄等を含めた上でも、TTSRCは一切の思想・宗教・国家・政治的背景との関わりを否定します。TTSRCはみやもと春九堂というネット人格を持つ一人の日本人が自分の出来うる思考範囲と、行動範囲を持って行っている、一つの活動・行動です。組織ではありません、なんの強制力も持ちません、組織力すらも持ちません。外から見れば規模の大きい一つの組織として見られるかも知れませんが、バナー及びリンクをを貼るも外すも自由、自サイトのアクセスアップを望んでの参加も自由、全ては、このサイトを訪れてくれた皆様の「意志」によって行われる活動・行動なのです。「善意」という言葉もあまり用いたくはありません。「意志」です。冒頭にも書いたとおり、この文書を読んで不快に思い、参加を止めることも「意志」として自由なのです。



 私、みやもと春九堂は今回の対アメリカテロ事件を「きっかけ」として、TTSRCという行動を起こしました。『人間が人間として出来ること』として、『輪』が『和』に繋がることを願って。皆様はどうですか?


2001年9月29日改訂
文責 TTSRC・G−LABO【言戯道場】管理人:みやもと春九堂

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