じーらぼ!言戯道場 (G-LABO Gengi-DOJO) 管理人:みやもと春九堂(しゅんきゅうどう)


【過去のつぶやき】
 2004年12月の【家元のつぶやき】のバックナンバーです。

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2004年12月のバックナンバー

寝言のハナシ。(2004年12月01日-16:34)
【急募】本気でPC情報を広く募集!(2004年12月03日-00:21)
様々な情報提供ありがとうございました。(2004年12月05日-15:42)
ひかり。(2004年12月07日-07:00)
同学の女生徒は「うちもかよ!」と笑っていた。(2004年12月08日-07:58)
フィニッシュ表記は「STFTSTF」とか。(2004年12月09日-13:25)
ゲームレビュー…(?)(2004年12月10日-18:58)
追跡者。(2004年12月12日-04:32)
カミングスーン。(2004年12月13日-16:20)
というわけではじまりました。(2004年12月14日-06:59)
パジャマパーティーに憧れて。(2004年12月15日-09:20)
僕だよピカソだよ。(2004年12月17日-11:48)
すげえツムジだな!(2004年12月18日-22:21)
Numeblog祭り(2004年12月19日-20:42)
大福熊猫(だいふくぱんだ)動く。(2004年12月20日-11:49)
ドットインパクトォオォオォォォーッッ!!って書くと必殺技みたいだね。(2004年12月21日-23:08)
年末といえば(2004年12月23日-23:12)
メリークリスマス!!(2004年12月24日-17:51)
一昨日、昨日。(2004年12月26日-18:34)
マイカクテル。(2004年12月28日-19:33)
雪の記憶。(2004年12月30日-10:22)
2005年まであと数時間(2004年12月31日-13:08)


寝言のハナシ。


最近よく眠れないんです。

いや寝ていることは寝ているし、睡眠時間も足りているんですが、どうにも本当に毎日毎日毎晩毎晩悪夢系の夢をみているような気がします。

悪夢というか中途半端にワイルド&バイオレンスといいますか、こないだの廃校舎の夢もたいがいだったわけですが、実に恥ずかしくなるような夢です。なんていうんだろう、映画でいうと「女囚ヘルプリズン!〜セクシー金髪美女軍団の叛乱!〜」とかそんな感じのタイトルです。

※女囚洋モノ映画…オパーイが核弾頭みたいな年齢不詳のおねえさん達が、無実の罪で捕まったり捕まったりして女囚刑務所に放り込まれて脱出する映画。大体所長も女性でビアンでSな人が多く、そういう趣味で刑務所を運営していたり、売春クラブを作ったりしている。大概の場合開始15分くらいでヌードか、美女への放水シーンが入る。「ほーら!キレイにするんだよ!メスブタどもがぁ〜ッ!」ブシャー!「きゃぁーあぁーぁー!(たっぷり五分間スローモーション、透けて揺れる核弾頭)」。ある意味多感ボーイズにとっては初めての洋ピン体験。そんな映画。

いや別にエロティカル&バイオレンシヴな世界ではないんですが、如何にもチープな世界で腹立たしくなってくるんですよね。己の想像力のチープさといいますか、日常的に受けている入力刺激の貧困さといいますか、そんな感じのものに。まぁ「将太の寿司 全国大会編」を読んだ後に、どうして「女囚(以下略)」なのかはわかりませんが。


いずれにせよ「夢」とはREM睡眠時(眼球運動睡眠…寝ているけど感覚はあり半ば意識があるような状態、浅い眠り)の症状といわれていますから、しょっちゅう夢を見る=眠りが浅いというわけです。おまけにそんな夢ばっかりですから精神的な消耗も激しい。つまり、あまり身体にいい状態ではないわけです。

そしてそういうアレな夢を見てしまった大概の場合は、怒りの寝言と共に起きたりします。今朝なんか「もういい!もういいよ!」と必死に何かを止めていましたよ僕。どんな悪い夢見てたんだよ。

しかし、一人でいる時の寝言ですから誰にも迷惑もかかりませんし、そういう意味ではまぁまだマシかな、とか思ったりもします。というのも、ヒドイ寝言&寝ぼけ野郎が僕の知人にいたからなんですけどね――。


彼の名前はK。年上で世話になった人でもあるので便宜上「K先輩」とします。どこかで見たことのある名前かもしれませんが気にしないでください。多分同一人物です。

このK先輩。酒は強いがすぐ眠るという不思議な性質を持っていまして、どういうことかといいますと、決して酔って暴れたり記憶をなくしたり吐いたり便所に籠もったりということはないのですが、ある一定のラインを越えると突然「うん!寝る!」と宣言して、本当に寝てしまうのです。

もちろんリラックス出来る空間での飲酒、たとえば家呑みであったり合宿であったり、馴染みの店の座敷でという場合だけなんですが、とにかくグッスリ眠ってしまい、その間は何をしても気づきません。そして10分から30分眠ると突然起きあがり、スッキリした顔でまた飲み始める…というような不思議な生き物だったのです。


アルコール摂取による睡眠は、アルコールの麻酔作用によるものですし、その後にはアルコールの副作用として覚醒作用もあるといいますから、これは極めて正しいアルコール摂取の症状と見ることも出来ます。

ですが、K先輩はその覚醒寸前の頃に様々な寝言を発するのです。こっちはまだ数人で飲みながらワイワイ話し込んでいるものですから、ときどき寝言なのかなんなのかわからないこともありましたが、大概の場合は本人が直前の寝言なのにまるで覚えていないという迷惑っぷりなのです。

ある時など、さっきまで軽くイビキをたててすいよすいよと眠っていたかと思いきや、突然腹式呼吸のビッグボイスで

「ちっがうデショウ!

と、ユタ州をバカにされ過ぎて発狂したケント・デリカットのような見事なガイジンアクセントで叫んだかと思うと、突然起きあがり「うーぃス。よく寝たわー。うどん喰いてえー」と何事もなかったかのように活動をはじめ、ケント光臨のショックで硬直している僕らをキョトンとした表情で見たりするのです。あまつさえ「ん?どした?」とか、まるで自覚症状がありません。

ここまで自覚がないと正直腹が立つもので、一瞬、K先輩以外の3人から本気の殺意を感じたほどです(僕ふくめ)


最初のうちこそ、このK先輩の奇行には面食らいましたが、人間というものは学習し、そして慣れてくるもので、ちょっとやそっとの奇行やら寝言ではガタつかなくなりました。

ですが、忘れもしない数年前の冬。K先輩は新年会の会場である後輩の部屋で例によってぐっすりと眠り込み、その日は時間も遅かったので僕らも電気を消して横になりました。
そして早くも各所から寝息やらいびきやらが聞こえ始めてきた頃。K先輩は例によって寝言を言い放ったのです。しかもピンクボイスで。

「やっ…やだぁっ…だめっ…やめて!やめてぇえぇッ!!

似つかわしくない微妙に鼻にかかったK先輩の声(ひどくキショい)に、まだ眠っていなかった僕は何事かと身体を起こしたのですが、そのタイミングとほぼ同時にK先輩は

「やだーー!!って誰じゃゴルァッ!!

と、突然素に戻ってキレたかと思うと、突然起きあがったのです。


当たり前ですが、寝入りばなの全員が起床しました。そして何事かとK先輩に問いますが、野郎いつも通り覚えちゃいません。

ただ、珍しく「なんかされたような気がしたんだよ」とブツブツ云っていまして、どうやら「誰じゃゴルァッ!」のところは起きていたようです。

そして「具体的に何されたんスか」と寝ぼけ声で後輩が聞くと、非常に云いづらそうにしばらくモゾモゾした後で

「なんかこう…アヌスになにか入れられたような感触が…」

と、夜中の3時頃という時間帯に相応しい、とんでもない爆弾を投げやがりました。言葉の直球さと事態のバカバカしさに全員笑い転げたのですが、当たり前のことそんなことをする奇特なヤツはいないし、K先輩のズボンもパンツもそのままだったし、そもそもK先輩は一人離れて寝ていたので、あらゆる条件から不可能ということで話は終了となったわけです。

しかしながら他の連中が寝入りばなのモッサリ状態で、再び横になったまではよかったのですが、一人覚醒状態のK先輩は「なんかなぁ、なんかアヌスがなぁ」などとブツブツいったり、一人一人に声をかけて「なぁなぁ、俺のアヌス大丈夫かなぁ?大丈夫だよなあ?」とか云って廻ったりしています。

どうにも笑ってしまうのですが、こっちは眠たいのにいい迷惑といえばいい迷惑。いや、迷惑以外のなんでもありません。ですが一応先輩ですので、面と向かっても云えませんし、僕は「まぁ面白いからいいやー無視しとけ」とコタツ布団被ってくすくすと笑っていたんです。

しかしK先輩が同級のH先輩のところで、ブツブツとアヌスアヌス云っていると、長年の付き合い&寝起き寝入りは刺激してはいけないというHさんの逆鱗を鷲掴みにしてしまったらしく

「そんなに気になるなら俺が確認してやるよ!!いやむしろ抱いてやるッッ!!!

という声が聞こえました。

その後は一頻りどたばたという音や「バカやめろ!ごめん俺が悪かった、ホント許して!Hちゃんマジごめんて!!」「バカ野郎!!バカ野郎!!ここまできて引き下がれるか!!」「やだー!!パパー!!パパーーー!!!マンマァアァーーーーーーーーーッッ!!!!!というようなやりとりが聞こえていたような気がしますが、僕はコタツ布団を被ってガタガタ震えているだけでしたので何がどうなっていたのかはわかりません。そしてその内意識を失ってしまいました――。


翌朝。正確には昼過ぎですが、K先輩が妙に甲斐甲斐しく全員の分の食事を支度しており、H先輩によそられたチャーハンが妙に大盛りだったことと、K先輩がその日一日妙に静かでしおらしかった事は、前夜の出来事とは全く関係ないと僕は思っています。


最近よく眠れず、寝言と共に目を覚ますというような自分の状況から、かつてのこんなエピソードを思い出してしまったわけですが、なんというかその



独り寝以外の寝言には本当に
気をつけようと心底思いました。

(若さって怖い…)



[ 2004年12月01日-16:34 ]  



【急募】本気でPC情報を広く募集!


以前にも書きましたが、部屋の模様替えをしまして、今までの座椅子の生活からガスチェアの生活になりました。

仕事柄PCとテレビは並列状態が望ましいということで、そのように設置したんですが、いやー20型ブラウン管TVと、20インチCRTが並ぶとド迫力といいますかなんといいますか画面ちけーよ!!目が疲れるよ!!机狭いよ!!ギギギギギギィイィーーーッッ!!発狂寸前の状態です。




発狂現場。



それでもここ一ヶ月くらいは気張って使ってきたんですが、致命的にマスターアイ(利き目)の疲れ目が激しく、それに伴いどうやら視力低下も酷くなってきているようなのです。ロートZiフラッシュCOOLが手放せません。


そんなこんなでして、なけなしの銭を叩いて液晶モニターを購入しようと考えているのですが、画面が近くさえなければ、この構成は非常に重宝していたりもするのです。

つまり、可能ならば「卓上に2台の画面」という構成はこのままにしておきたいというのが正直な心情。そして日常の作業的に19インチ以上は欲しいところです。

しかしながら液晶テレビなんてものは、そのサイズですと尋常じゃなく高価ですし、やれD端子だ5.1chだなんてものは要りません。というのもAVアンプを使っているので、必要なのはモニター画面の出力のみ。よって、この時点で液晶テレビは候補から消えます。

となりますと、テレビやビデオの画像、つまりAVアンプのモニター出力はS端子出力なのですが、コレを液晶モニターに映す際にはアップスキャンコンバーターなるものが世の中にはあるので、そこもさして問題にはなりません。

すると、ある程度視野角があって、動画再生にもにじみや残像が少ない応答速度か機構(オーバードライブなど)を組み込んだ19インチ液晶モニターが好い、ということになります。もしくは最初からS入力をもった液晶モニターですね。


しかしながら、こんな特殊な使い方をする人は少ないらしく、参考になる記事がまるでないんです。それに、いくつか候補をピックアップはしてみたのですが、調べれば調べるほどアラが目立つと云いますかなんといいますか。混乱した挙げ句に全てを投げ出して海に抱かれたい冬――ってな感じです。




海に抱かれる冬。
※イメージ映像です※



というわけで、タイトルの如く本当に本気で思い切りPC情報を大募集します。あ、PC情報というのはですね、この際だからPCも買い換えてしまおうという魂胆だったりするので、そちらも併せて募集ということです。


【まとめ】

・19インチ液晶モニターでテレビを見たりゲームをやっているという方、またその機種や使用状況などの情報。

・19インチ液晶モニターの激安情報。なるべく応答速度が早めで光沢画面じゃないヤツがいいです(目疲れるし)。

・DVD編集/動画編集がサクサク出来てオーサリングやエンコードも早いPCの情報(Pentium4でメモリ2GB、グラボは256MBのかそこいらで、DVD+R2層書込が可能なスペック)

・購入物はPC一台(BTOもKITも勿論OK)、19インチ液晶モニター2台、予算はトータルでギリギリ25万円前後まで!(まぁ払ったら死にますが)



「このままだと失明しますよ」
という眼科医の言葉に
思い切りビビってたじろいでいます。

(当方真剣です!たたたた助けてぇえぇーーーッッ!!)



[ 2004年12月03日-00:21 ]  



様々な情報提供ありがとうございました。


で、買っちゃいました。



合計金額



254,275円
(送料・消費税・振込手数料コミ)





『さよなら』
作詞・曲:小田和正





もう終わりだね 君が小さく見える
僕は思わず君を 抱きしめたくなる



「私は泣かないから このままひとりにして」
君の頬を涙が 流れては落ちる



「僕らは自由だね」 いつかそう話したね
まるで今日のことなんて 思いもしないで





さよなら






さよなら






さよなら






もうすぐ外は白い冬





愛したのは






確かに






君だけ






そのままの君だけ――





商品到着前に「白い冬」で死にそうです。
(バイバイ諭吉…漱石…(ポテ)



[ 2004年12月05日-15:42 ]  



ひかり。


「光を下さい」

彼はそう云った。


その言葉は助けを求めるかのような重みをもって、『誰か』に伝わった。

だから『誰か』は光を与えた。


強く白い光。

全てのものは光に照らされ、その姿をくっきりと浮かび上がらせた。

白きもの達はより白く、暗きもの達も照らし出された。


彼は「これでいい」そう思った。

『誰か』も、白く照らされた彼の姿を見て「これでいい」と思った。


しかし、強く白い光は全てを幸せにするものではなかった。

彼は白きもの達が照り返す光の眩しさに目を伏せた。

だが地面さえも白く強い光を照り返し、彼の目を眩ませた。

彼は我を忘れてしゃがみ込んだ。そして顔と身を伏せた。

強い光を畏れるかのように。


そうして彼は視線の先に、これまでよりももっと暗い影を見つけた。

その影は、この世の全ての闇をかき集めた上に、墨を溶かしたような色をしていた。

決して光を受け入れない影、これ以上なく暗い闇。

彼は恐怖を感じて後ずさった。

影も彼についてきた。

彼が動くと、影も同じように形を変えた。



その影は、強く白い光に照らされた、彼の影だった。



「もう強い光はいらない。強すぎる光は私の眼を焼き、私を自分の影にさえ怯えさせる。強すぎる光などいらない。誰かこの光をとめてくれ」

彼はそう叫んだ。光を欲したときと同じく、助けを乞うように。


すると『誰か』は光を消した。

あたりはたちまち闇に包まれ、全てのもの達がその姿を消した。

そして闇だけが残り、彼は恐怖に怯え、地面にひれ伏すと叫び声をあげた。

それから哀願するように、すすり泣くような小さな声で繰り返した。

「光を、光を下さい。強すぎる光ではなく、白きもの達にも、暗きもの達にも等しく優しい光を下さい」


『誰か』はその声を聞き届けると、少し困ったような顔をして、それから小さな光を灯した。


あたりはたちまち優しい光に包まれ、全てのもの達は、曖昧にその姿を浮かび上がらせた。

影も等しくどこか曖昧になり、どこからが影で、どこからが実像なのかを一瞥の内に理解することは難しくなった。


彼は伏せていた顔を上げ、その様子を見回すと、安堵したような顔になって歩き始めた。

だが『誰か』は、相変わらず少し困ったような顔をしていた。

どの程度の光が好いのかわからなかったからだ。

そこで『誰か』は、仕方なく、光を強めたり弱めたりすることにした。

時折光の色を変えたり、闇に近いような弱い光にしたりもした。


『誰か』が繰り返し光を変えることに慣れた頃。

彼らは太陽に照らされる強い光の時間を「朝」。

月と星に照らされる弱い光の時間を「夜」。

そう呼ぶようになった。


これが「朝と夜の起源」である――。





だがこれはフィクションである上に部屋の蛍光灯が
寿命でチカチカしていて情緒不安定になっている

どこかのデブとは全く関係ない。
(突然寿命来るなよ…こんな時間に電器屋開いてないって…)



[ 2004年12月07日-07:00 ]  



同学の女生徒は「うちもかよ!」と笑っていた。


『健全な肉体には健全な精神が宿る』とはよくいいますが、どうやら一部大学スポーツ界ではそうでもないみたいですね。

先日、集団痴漢(強制猥褻未遂)の現行犯でダイナマイト逮捕された亜細亜大学硬式野球部の5人。16歳少女に集団暴行を加えた国士舘大学サッカー部の15人。なんとも情けなく痛ましい事件です。

特に今回痴漢行為で現行犯逮捕された亜細亜大学硬式野球部員の5人は、見張り役やら囲い込む役やらも決まっており、常習であった可能性が濃厚とのこと。

しかも犯行にあたって、主犯格とされる和田容疑者は「いい女がいるから今日も行くぞ」と仲間に声をかけたと供述しているそうで「犯行は否定している」としながら、こんな具体的な情報はどこから出てきたもんなのか報道の不思議が見え隠れしつつも、なんともはや呆れ返るような事件です。

しっかしまぁ、僕は痴漢行為なんてえのは、ストレスが溜まって欲求不満になりまくっちゃっているアブラギッシュ(死語)なおっさんがするもんだと思っていましたが、若く健全な名門大学のスポーツマンであるはずの彼らが「集団で」というのが、なんとも頭痛を感じます。


逮捕時の状況としては、被害者女性は先月30日にも、同じ連中に被害を受けており、鉄道警察に相談。監視されているところに気づかなかったアホ共が、それぞれポジションについて、いざ痴漢行為に及ぼうとしたところ、ダイナマイト逮捕になったとかなんとか。

こういう事件には物凄い食いつきを見せる各スポーツ紙では、またぞろアレな記事が書かれておりまして、「5人で“守備位置”を決め」「チームワークで」「下着に指を“滑り込み”」などなどと、もー好き勝手絶頂な表現が繰り広げられています。

もうちょい詳しい一部報道によりますと、スカートをまくりあげ、被害者女性の右大腿部を触り、下着に指を入れようとしたところを捕まった、と。えーと、これが真実なら、これって未遂なんでしょうか?

んで、捕まった瞬間アホ共は「なんだよ、なにもしてねぇよ」と口々に叫び、取り調べにも「今日はやってない」と容疑を否認。といっても現行犯逮捕ですから「やった」と認めてしまった時点で色々なものが確定してしまうわけですから、否定するしかないわけなんですけれどもね。


それにしても新聞各紙やらTV報道らの内容が面白いというかなんというか。一応「強制猥褻未遂の現行犯逮捕」なんですが、大体どこも「集団痴漢で逮捕」となっています。そこのところ色々問題あるような気がしますがなんともかんとも。

現状では、彼らはあくまでも容疑者であって、判決が出て量刑が確定した犯罪者ではないわけですし、容疑も現状では「強制猥褻未遂」ですからね。でも被害者女性からの届け出があるわけで、当然余罪も追及されるでしょう。小中高大と野球で鍛え上げられた根性が、どこまで黙秘や否認を貫けるか、見届けたいところです。


いずれにせよ当然その内裁判になるわけですが、判決としては「初犯だから」「若いから」というようなことでの減免もあるでしょう。「被告人らはまだ若く前途がある。今後十分反省し、スポーツマンとしての本懐を取り戻し、これからの人生を正しく歩んでもらいたい」ぐらいのことがいわれるのではないかと思われます。

なんつーかまー先んじて憤らせていただきますが、ふざけんなと。「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンの様に生活苦の上で、ついつい食料を盗んでしまったとか(いやこういう犯罪も決して許されるものではないですが)とにかく、そうした犯罪とは話が違いますからね。情状酌量の余地皆無ってやつですよ。

ぜひぜひ担当の裁判官の方には、若いだの初犯だからだのの事には一切触れずに、「スポーツで鍛え上げた体躯を用いて、複数人で被害者を取り囲み、非道な犯罪に及ぶなど言語道断!」と、ずんばらりと斬っちゃって欲しいです。



まぁやり直すなら去勢するか額にちんちん移植
してからにして欲しいもんです。

(ところで「ちんちん」「移植」でググってウチに来るのはどうかと)



[ 2004年12月08日-07:58 ]  



フィニッシュ表記は「STFTSTF」とか。


蝶野正洋という名前を知っている人は、プロレスファン以外にもそこそこの人数がいると思います。

そもそもは新日本プロレスのプロレスラーなんですが、奥さんのマルティーナさんがデザイナーをつとめるアリストトリストというファッションブランドを作ったり、東京FMでラジオDJをやったりと、数年前からプロレスファン以外の人にもアプローチをするような活動をしてきている人なんです。

さて、そんな手広い活動をしている蝶野選手ですが、本業のプロレスといいますと、数年前から身体中にガタが来ておりまして、なんとも省エネな試合をすることでも有名な選手なんです。

腰が悪いからブリッジを効かせるスープレックス系の技は使えず、首が悪くハードな受け身が取れないので相手の投げ技も嫌って逃げる。また、どう見てもウエイトトレーニング不足な身体をしていて、当然パワーファイトも出来ません。

そんな状態でも試合を成立させられるのはさすがの一流レスラーなんですが、そんな蝶野選手が新技を公開したそうです。


ひとつめの新技は、彼の得意技であるケンカキック(ヤクザキック、一般名:長渕蹴り)を、スライディングして低空で喰らわせる「超低空ケンカキック(仮)」。そしてもう一つが、これまた彼のフェイバリットホールドであるステップオーバートゥーホールド・ウィズ・フェイスロック、略して「STF」を変化させた「FTS」です。ちなみにケンカキックとSTFはこんな感じの技。

このFTSはうつぶせの相手にのしかかる形で絞めあげるSTFを、そのまま反転し、自分も相手も仰向けになるという技。相手を仰向けにして自分が下になることで、ロープへの匍匐前進などをさせないようにするというまさに拷問技です。

こうしたちょっとした工夫で、新しい必殺技を生み出すのも、さすがの一流レスラー。頭脳派の呼び名は伊達ではなく、「スライディングするだけ」「ひっくり返っただけ」と新技開発まで省エネで行う徹底っぷりも一流です。FTSに至っては、名前まで裏返しただけですしね。



ところで。



この写真を見てください。上になって絞められている赤いスパッツは、僕が絶賛応援中の佐々木健介選手、そして下になって絞めあげているのが藤田和之選手です。

この両選手については、このあたりを読んでいただければわかる通りの遺恨がありまして、数年越しの再戦となったわけです。

ところが、試合結果はなんと、こんな感じでして、2分29秒で終了。

しかも、さきほどの写真の状態、つまり下の藤田選手がスリーパーホールドで佐々木選手で絞めあげているところをレフェリーが3カウントいれてしまうという、まさにワケワカラン試合結果となりました。

おまけにこの試合はタイトルマッチでして、ベルトも移動してしまったっから大変。この結果にはそりゃあファンも選手も大激怒で、暴動まで起こるんじゃないかとさえ思われるほどでしたが、結果が覆ることはありませんでした。


で。これが新技のFTSなんですが、なるほど確かに苦しそうです。

でもこれ、藤田vs佐々木戦のフィニッシュと、どこが違うんでしょうね。思いっきり肩ついてますよね。

相手が上にのり両肩がマットについて、3カウントをレフェリーが数えたら負けというのは、プロレスの「フォール」のルール。よってこの蝶野選手の新技FTSも当然フォールを数えられるべきでしょう。

まぁ蝶野選手は頭脳派ですから、技をかけている間に3カウントを数えられてしまうようなアホな事はしないと思います。となると、予想としてはFTSになった状態から、カウントが入り始めたら直ちに横転して横になるとか、STFの姿勢に戻るとか、そういうことが考えられるわけです。

となりますと、場合によってはSTF→FTS→STFなんていう展開もあるかもしれません。いやいやSTF→FTS→STF→FTS→STF→FTS→STFなんて展開もあるかも!

しかし、実際にそうなったときのことを考えると、半裸の屈強な男二人が背中越しに「これでもか!」と云わんばかりに密着し、あまつさえ手足を絡ませあった状態でゴロゴロと横転することになり、ちょっとそれはどうなんだって感じです。


そして蝶野選手といえば「アハハハァーハハハハァーハハァーアハハハァー」という、「笑ってんのか?!」というような試合中の不思議なレスラー呼吸にも定評がある選手。

さらにマイクアピールでも、冒頭と終わりには必ず「アイム・チョーーーノッッ!!」という自己紹介を欠かさず、「ガッチャメラ!ガッチャメラオラエーッッ!!」という不可思議な言葉を駆使することで有名です。ちなみにこうした不可思議言葉は試合中にも発されます。

つまり、半裸の屈強な男二人が背中越しに「これでもか!」と云わんばかりに密着し、あまつさえ手足を絡ませあった状態でゴロゴロと横転しながら


「アハハハァーハハハハァーハハァーアハハハァー、ガッチャメラ!オラ!オラガッチャメラ!!(ごろんごろんごろん)アハハハァーハハハハァーハハァーアハハハァー、ギバッ(ギブアップしろ)オラ!ギバッオラエーッ!レフェリーオラ!(ごろんごろんごろん)アスキーム(アスクヒム)オラ!!アハハハァーハハハハァーハハァーアハハハァー、マイッタ(参ったか)オラエーッッ!!(ごろんごろんごろん)


と、なるわけです。やべぇーすげぇー!!超見てぇー!!(頭の悪いヤンキーみたいな表情で)


まぁ実際はこんな展開になるとは思えませんが、今後も色々な意味で蝶野選手から目が離せません。そして



この技の餌食になってギブアップした選手の
コメントが楽しみで仕方ありません。

(鈴木みのるあたりがかけられたら「耳元でうるさいんだよ」とかいいそう)



[ 2004年12月09日-13:25 ]  



ゲームレビュー…(?)


真っ当なサッカーファンの方には大変申し訳なく思います。

というわけで、先んじて謝罪しちゃいますが、最近サッカーゲームをやっているんです。ブツはコナミさんの『Jリーグサッカーウイニングイレブン8』なんですが、このウイイレシリーズは随分とロングセールスを誇っているリアルサッカーゲームでして、実はPS時代から、そこそこやりこんでいるんですよね。

といっても、今回このゲームをやりこみ始めたのは個人的な興味ではなく、お仕事。小さな記事なんですが、ゲームの攻略誌で紹介記事を書かせてもらっていまして、それでサンプルソフトをプレイしていたりするわけです。

本作の最大の目玉は、Jリーグのライセンスを取得してJチームの選手は全員実名で登場するという従来のセールスポイントに加えて、韓国Kリーグのライセンスも取得、これまた全員実名で登場するというところなんです。

ですが、そもそもサッカーに詳しくない僕ですから、Jリーグの選手の名前もわからないわけでして、Kリーグになりますと、まるで誰が誰だかわかりません。


さらに今作からは「ワールドサッカー」バージョンではおなじみだった、自分のチームを運営し、選手を育成したり移籍させたりしつつリーグを制覇する「マスターリーグ」モードを搭載。おなじみの地元Jリーグのチームを自チームにしてプレイする事も出来るんです。

というわけで旧大宮市民(現・さいたま市民)の僕は、迷わず『大宮アルディージャ』を選択。駅前方面に行くと見かける、おなじみのオレンジ色のフラッグが目印です。ちなみに誰が所属しているかとかはまるで知りません。

さて、早速プレイしはじめたわけなんですが、所属選手が悪いのか、日中韓のそれぞれの相手チームが強すぎるのか、プレイヤーの腕が悪いのか、まるで勝てません。シュートを打てども入らない決定力不足だのなんだの以前の問題で、パスもろくすっぽ回せない始末。「あれ、このゲームこんなに難しかったっけ?」と考え込んでしまう程です。


ところで、僕が記事を書かせてもらっているゲーム誌というのは、とあるツールを使ってあらゆるコンシューマーゲームのパラメーターやらなんやらをいじくりまわしてしまうという荒技を紹介するものなんですが、本作にも勿論それは用意されています。そしてその紹介記事を僕が書いたわけです。

ですので、早速その荒技を使ってプレイしなおしてみました。一つは所属選手の能力を2回戦えば全てMAXにしてしまうというモノ、そして選手の年俸や移籍金などを支払うポイントが常に9999999という、なんとも「お、大人ってズルい!」というようなモノです。

さて、その2つの荒技を装備して改めてプレイをスタート。選ぶチームは勿論大宮アルディージャ。節の開始から2戦をなんとか引き分けで誤魔化し、ステータスを確認すると、全員の全能力が99になっています。

いやーこりゃー試合が楽になるわーと、一人ほくそ笑んだのですが、よくよく見てみると何人かの選手はMAXに至っていません。どういうことかと調べてみると、チームの運営をする上で、選手も成長・衰退をするわけでして、年齢の高い選手は自然能力の最大値が下がるんですね。

つまりMAXに至っていない選手は年齢の高いベテラン選手だったんです。というわけで、あっさりその選手達をスタメンから外します。なんかもう、この時点で全国のサッカーファンを敵に回したような気がしますが、試合に勝つ為には手段を選びません。自分の腕のなさをカバーする為には必要なことなんです!おえらいさんにはそれがわからんのですよ!!


さあスタメンを変更し、プレイにもそこそこ慣れてきたので、サイドからセンタリングをあげて、ゴール前の空中戦で競り合うポストプレイを主軸にした戦略を立てて試合に臨むことにしました。

しかし、どうにもこうにもプレイヤーの腕が悪くて点が入りません。ですが、ここで熟練するまで腕を上げるなんて云うほどサッカーに愛着がないのが僕です(威張るな)。詳しく選手情報を調べてみると、どうにも選手の身長が平均しても172・3cmしかないことに気がつきました。これじゃ空中戦に競り勝てるわけがありません。

というわけで、なんとか頑張ってその節はそこそこの成績で終えて、オフシーズンの交渉期に入るや否や、全世界から若くて身長188cm以上の選手をピックアップ。片っ端から最大年俸・最大移籍金をバラまいて交渉。何人もの高身長選手を獲得することが出来ました。


しかしながら、高身長の選手は大半がアジア地域ではなく、アフリカ・中東地域の選手です。つまり必然的に、見た目からして背が高く痩身黒肌の選手ばかりが揃うことに。格闘技好きにわかりやすくいうと、チーム全員がレミー・ボンヤスキーやアーネスト・ホーストみたいな状態です。

おまけに実名選手ではないですし、若い選手ばかり集めたので無名の選手ばかりです。まぁそもそも、よしんば似た名前に変えられていたとしても、僕自身に知識がないので、まるで誰が誰だかわからないわけですが。


とにもかくにも平均身長190cmの若手ばかりでかためられた、我が新生・大宮アルディージャは新しい節に突入したのですが、その長い手足によるボールキープやカットプレイ、そして高身長な選手達による徹底したポストプレイの連続で、遂にリーグ首位に到達しました。

まだ節が終わっていないので、優勝決定戦やらなんやらもあるのでしょう(そのあたりからわかっていない)。それにしても、このまま勝ち進んだとして、いずれ迎えるであろう感動のフィナーレが今から楽しみで仕方ありません。


ピッチに降り注ぐ紙吹雪。


サポーター達の歓喜の大合唱。


ウイニングランする選手達。


チームメイトの間に交わされる多国籍言語。



一人もいない日本人。



それでも大宮アルディージャ。





真っ当なサッカーファンの皆さまと
大宮アルディージャサポーターの皆さま
そして純粋な「ウイイレ」ファンの皆さまにも

改めてお詫び申し上げます。
『隔月刊アクションリプレイ』は、偶数月24日頃発売です)



[ 2004年12月10日-18:58 ]  



追跡者。


24時間365日バイクマン(バイクマン?)の僕も、さすがに雨の日の移動には電車やバスを使う。

特にバスが熱い。どう熱いかというと、僕の家の最寄りのバス停は気合を入れれば徒歩1分。ダッシュなら30秒で到着する距離にあるのだ。だからバスを利用するときの玄関先はいつだって戦場だ。

なにしろ僕は私用の場合、時間のスケジュールをたてるのが面倒くさくてイヤな人なのだ。きっと前世はメキシコ人とかそのあたりだったんだろうと思う。ビバ!ルチャビバ!

そういうわけで『前もって支度をしておいて』とか『余裕を持って』という概念が基本的に存在しない。

『1分で着くところなら、1分前に行けばいいじゃない』

パンより菓子を推奨して、全仏パン職人組合の手によってギロチンにかけられた、マリー・アントワネットよろしく(違う)、そんな事を云っては、いつも地獄を見ている。

というのも大体の場合、当然のこと間に合わずに、デブのクセに準備運動もなしにダッシュする羽目になるからだ。本当にこれは命取りになるから素人にはお勧めできない。

運良くバスに乗り込めたところで、息を荒げたデブが乗り込んできたときの他の乗客の視線も痛いが、リアルに心臓に痛みを感じたりするから実に油断が出来ないのだ。リアルに地獄を見ている。


往路は大体こんな調子だが、帰路はそんなことはしない。何しろ駅は始発バス停。先行されてしまうことがあっても、バスに乗らなければ帰れないので、ひたすらじっと待たなければならないからだ。となると別段急ぐ必要もない。

ところが先日の事、終バスに連絡する最後の電車に乗り込み、僕は迂闊にも眠ってしまった。その電車は最寄り駅が終点だったので、寝過ごす心配もなく安心しきっていたのだ。だがそれが甘かった。

到着予定時刻は終バス出発時刻の10分前。少々駅から離れたところにあるバス停ではあるが、普通に歩いていっても十分に間に合うところだ。しかし終点の電車は寝過ごして別の駅に行かない代わりに、そのままリターンすることはあるのだ。


幸いにも目を覚ましたときは、まだリターンをする前だった。だが列車は進まなくとも時間は進む。時計を見ると終バスまで3分というところだった。

慌てて席を立つ、慌ててエスカレーターを駆け上る、慌ててスイカをセッティングし、慌てて改札に入る、改札の反応速度が遅く膝をぶつけるが、構わず走る。走る、走る、走る。クリスマス用のディスプレイに彩られた気の早いコンコースを、デブが必死になって走る。必死な割には相当速度は遅いのだが、それでも衝突したら死傷者が出そうな勢いでデブが走る。脳内BGMは山下達郎の『クリスマス・イブ』だ。

ドリフトするかのようにカーブして、駅を出る階段を降りる。下から階段を上っていた老婆が祟りに触れたかのような顔で僕をみつめる。タクシーを待つ人の列が驚愕の表情を浮かべて僕を見る。僕は時計を確認する、あと20秒。バス停の方を見る。いる。もういる。バスがいる。乗降中のランプが着いている。脳内BGMが『太陽に吠えろ』に変わる。

走る走る走る。とにかく走る。小雨というには少々大ぶりな粒が僕の身体を容赦なく濡らす。それでも走る。気にせず走る。既に汗だか雨だかわからなくなってる。くそなんで僕はコートなんか着てるんだ。脱げば速くなるのか、速くなるに違いない、それなら全裸だ全裸しかない!間に合う間に合う!間に合ああー!!乗降中ランプ消えて走り出しやがった!!!!!


あと20mくらいというところで、バスの野郎は走り出しやがった。だが僕は諦めない。諦めたら帰れない。いや帰れるけどタクシーとか高いしイヤだ!!初速でまだ車線変更をしようとしているバスを追いかける。手を振る。停まってくれと祈る。停まらない。停まりゃしない。瞬間的に殺意が芽生える。脳内BGMが大音響の『パワーホール』に変わる。かち喰らわすぞコラァッ!!このくそたわけがッッ!!!(電車で熟睡した自分はオンザ棚の上)

右腕を振り回しながら車道を走る。通行人がいたら、間違いなくリキラリアットでKOする勢いだ。信号が赤になる、停まった、追いついた、サイドに回り込む、必死になって乗降口を叩く。加減を知らない野生動物の様に叩く。

ようやくドアが開いた、乗り込む、間に合った。安堵の溜め息を吐こうとするが、息が上がってしまって普通の呼吸すらろくすっぽ出来ない。

ガラガラの車内の空いている席にへたり込み、ようやく一息つく。雨だか汗だかでぐしゃぐしゃになっている顔をコートの袖でぬぐう。脳内で『パワーホール』がフェイドアウトするのを感じつつ、改めて車内を見渡すと、ガラガラどころか僕しか乗っていないことに気がつく。

そして車内に張りつめる異様な緊張感。発生源はもちろん運転手さん。明らかに警戒されてる。「なぁにがやりたいんだバスを発車させてコラァ!!」(定刻通りです)と、コラコラ問答をしかけられるとでも思っているのだろうか。それとも熊がドアを叩いて乗車してきたことに素直に驚いているのだろうか。

バスはそのまま乗るモノも降りるモノもなく、二人きりで順路を走った。妙な緊張感と、汗をダラダラかいているデブを乗せて。そして妙な緊張感の解答は自宅最寄りのバス停に到着し、下車するときに判明した。

料金を支払っているときに、運転手さんが云ったのだ。「すみません。追いかけてるの見えてたんですけど、うちのバスじゃないと思って…」と。それってのはつまりその、見えていたのに走り出したということであって、ぶっちゃけ「まいてやる」くらいのつもりでいたということだ。その言い訳をしているわけだ。

ちなみに僕は乗車した直後こそ長州になっていたが、その後は不意の中距離ダッシュに疲弊しきってしまっており、色々な意味で規格外の乗車を許してくれた運転手さんに感謝こそすれ、恨み言のひとつさえもあるわけはなかった。そして「いやーいい運転手さんだなぁ。なんて人だろう?」というつもりで、運転手の表示シートをみて、名前をチェックしていたのだ。


そういうわけで、しないでもいい言い訳をした運転手さんに対して、僕はこう答えた。

「やー、間に合ったからいいんですよ。武田さん(仮名)

と。(もちろん本人は爽やかなつもりの)笑顔を添えて。だがその笑顔が、疲労と汗や雨による効果によって犯罪者率50%アップ・野生の熊率80%アップだった可能性は否定できない。


彼、運転手の武田さん(仮名)が、僕に名指しされたことを、どう受け取ったかは定かではない。定かではないが、僕を降ろした後、降車口の扉が普段より素早く閉じたように感じたし、こちらは明らかに普段より急発進でバスは去って行ってしまった。

そんなバスを見送った僕は、心臓に痛みを感じた。それはいつもの急激な運動によるものとは、ちょっと違う痛みで。それが降車する直前に見た武田さんの怯えた表情によるものなのか、冬の夜の寒さによるものなのかは、ちょっとわからなかった――。



ちなみにその後も何度か
終バスに乗りましたが
運転手の武田さん(仮名)には
二度と遭遇していません。

(まぁ偶然だと思いますけど…ね…)



[ 2004年12月12日-04:32 ]  



カミングスーン。


















名付けて



『サンぱもらース』



近日オークションにて、カミングスーン。
(こちらはチャリティオークションではない予定です)



[ 2004年12月13日-16:20 ]  



というわけではじまりました。



大人気アイテムとなった“ぱもら”ですが、今回が最終生産ということで反買いした生地を使い果たすべく、物凄い勢いで身銭を切って、里親候補さんがいる分以外も“ぱもら”を量産してみました。

というわけで、在庫を抱える形になってしまっている“ぱもら”君に、なんらかの付加価値をつけて放出しようという算段で考えてみたのが、今回の“サンぱもらース”なわけです。


パンダがモチーフになっている謎の生物“ぱもら”ですから、白の部分もあります。その為枕として使うときには汚れないように気を遣ってしまうという方が多かったのも事実。

そこで考えたのがコスチューム兼ピローカバーというコンセプトだったんです。というわけで、時季モノということもあってサンタクロースのコスチュームをばっしりと作ってみました。といっても作ったのは僕ではありませんが(笑)。

一点一点手作りですので(ミシンも使っていますが)、多くは作れません。今回も10点限りという事で出品させていただきます。ちなみに、これがサバけないと割とシンプルにストレートな意味で年が越せません。



というわけで皆さん
よろしくお願いいたします!

(まずはコチラからユーザー登録を!)

※ 本オークションは新潟中越震災被害支援チャリティーオークションではありません ※

【オークションに参加される方へご注意】
会員登録のパスワード発行は全て春九堂が手作業で行っています。その為パスワード発行のメール送付まで、少々時間がかかりますこと御了承下さい。また登録申請より2日以上経ってパスワードが発行されない場合は、登録時のメールアドレスが不正である可能性があります。その場合は再度登録申請をお願いします。同時にメールアドレスの入力は十分に御確認下さい。


[ 2004年12月14日-06:59 ]  



パジャマパーティーに憧れて。


パジャマパーティーオフなんてのをやってみたい。

ある日、僕は突然そんなことを考えた。特に何かに触発されたわけではなく、うら若き婦女子達がお菓子や飲み物なんかを寝床に持ち込んで、わいわいがやがやと色々なぶっちゃけ話をする、そんな風情に憧れてみたわけだ。

しかしながら、よく考えても、否、よく考えなくても、僕はパジャマなるものを持っていない。その上、寝るときなんてのは、パンツにTシャツというスタイルだ。しかもここでいう『パンツ』とは、まごうことなき下着のパンツのことであり、さらに突き詰めればブリーフのことだ(何故か大いばり)


僕は、家にいるときはいつでもこのスタイルである。このスタイルが最も落ち着くのだ。そして友達が来ていようが、親兄弟の前であろうが、このスタイルを貫き通している。といっても、そんな格好をしていても困らない相手に限っての話だ。無差別に誰の前でも同じスタイルを貫いていたら、警察か頭の病院のお世話になるべきだろう。

ちなみに、この文章を書いている今も、現在進行形でTシャツ&ブリーフというスタイルだ。ブランドはビームスとチャンピオン。色は黄色と青。仔細に説明したからと云っても、その姿を具体的に想像することはあまりオススメしない。

だが、いつどんなイタ電がかかってきても、そう応える用意がある。いや、イタ電でなくとも、こちらから申告するほどの気概が僕にはある(おまわりさーん)


さて、そんな頑なに独自のスタイルを貫き続けるストロングスタイルな僕だから、パジャマとかナイティとかネグリジェなんてものは持っていない。後半2つは持っていたらちょっと色々な意味でヤバいとも思う。

パジャマパーティーの本懐は、「あとは寝るだけ」というリラックスムード、そして「寝る時の姿」という極めてプライベートな部分を互いにさらけ出すことで、場の親交を深め、普段は話しにくいことも話せるようにするというところにあると思う。

つまり僕がパジャマパーティーに参加する為だけにパジャマを購入したとしても、それは喩えるならばパーティーに参加する為にタキシードを作るようなものであって、いわば「よそ行きの格好」になるわけだ。これではリラックスできるわけもない。


というわけで、パジャマパーティーの夢はあっさり崩れ去ったのだが、そこで諦めるような僕ではない。真に場のリラックス度をアップさせ、プライベート部分の開示を行うのであれば、パジャマという概念は外した方がよいのではないかという、発想の転換を行ってみたのだ。

つまり「普段寝るときの格好パーティー」である。そもそもがパジャマで寝る人など世の中には少ないはず。本当に心底自分が寝るときの格好で集ったならば、その圧倒的少数さからパジャマ着ている人は迫害されるはずだ。そして普段、寝るときの格好など、おそらく大半の人は僕と大差ない格好になるはずだ。僕には強い確信がある。

我が国において、パジャマという文化はさして浸透していないはずなのだ。多くのものはジャージやトレーナー、Tシャツなどを「パジャマ代わり」に着用し、下半身に至っては布団などを抱え込む性質と、その時の感触の良さを保つ為に、下着以外なにも着用しないという人が多いはずなのだ。男女ともに(ここポイント)


そうするとどうだろう。会場になった場所には布団が敷かれ、男女ともに結構あられもない格好で集うことになる。特に女子は、就寝時にはブラジャーを着用しない者が大半だというから、ぽっちり現象も大発生。大漁旗を掲げるくらいでは済まないことになりそうだ。

お腹を冷やさないように大きめのTシャツ、そしてそのスソで所在なさ気にブリーフなどという豪傑なものではない「おぱんつ」を隠したりしつつ、胸にはぽっちり。まさに本誌記者も思わず昇天級のこの世の天国。「パライソ!パライソッ!!」と伴天連さんのように踊り狂いそうな感じだ(どんな感じだ)。別の見方をすると、全くもって貴様らそんな格好でナニをぶっちゃけるつもりだと問い詰めたくもなる。

もしこれが実現したとしたら、マイ小太刀は大いに震え、抜いて鞘に戻さずとも鍔鳴りを起こすような夜になることは請け合いだ。早速参加者を募って大々的に開催したいところだが、Tシャツにブリーフなんていう格好で小太刀鍔鳴りさせてたら、ただの変態というか犯罪者というか、それ以前に恥ずかしくて参加できない事に、ここまで長々書いてきて、ようやくたった今気づいた、29歳冬の朝。



サンタさん、僕に色々な勇気を下さい。
(まぁ勇気もったらもったで逮捕しか未来がないわけですが)



[ 2004年12月15日-09:20 ]  



僕だよピカソだよ。


身近に『そういう人』がいないので、余計に気になることがある。


♪マイヤヒーマイヤフーマイヤホーマイヤハッハーという、陽気なコーラスで、一部では既にお馴染みなO-zoneの『Dragostea Din Tei』という曲がある。邦題は『恋の呪文はマイアヒ・マイアフ』という、これまたステキなものなのだが、とにかくこの曲が色々な意味でイカスのだ。

僕がこの曲の存在を知ったのは勿論件のflash作品。これを一ヶ月ほど前に見て、それ以来この独特のリズムと、なんともいえないソラミミな歌詞にハマり気味なんである。

僕はバイクで走行中に歌を唱ったりすることが結構多いのだが、最近では、気がつけば「飲ま飲まイェイ♪」など唱ったりしているくらいだ。うん、我ながら実に怪しい。本人もそのあたりは、よくわかっているので、もし路上ですれ違ったりしてもそっとしておいてやって欲しい。


さて、この『Dragostea Din Tei』だが、タイトルを訳すると『菩提樹の下の恋』となるらしい。菩提樹といえば、仏教開祖のゴータマ・シッダルダが悟りを開いたところであり、その話を知る文化の人間には、ちょっと複雑だ。

なにしろ「マイヤヒーマイヤフー」である。悟りを開いたシッダルダ王子のもとに乳粥を持ってきた少女・スジャータと、手をつないで踊り出しちゃってるようなイメージが湧いてしまう。

「ちょっ…ちょっと、お坊様?!ねぇ、悟り開いちゃった?開いちゃったの?ねぇ大丈夫?ねぇ?!」と困惑したスジャータが若手芸人風のツッコミを入れている風景まで浮かんで来る。わあ悟りって楽しそう(想像で決めつけるな)

まぁシッダルダ王子は悟りの直前まで絶食の苦行をしていたということらしいので、きっと色々なモノが脳内に分泌していたものと思われる。そりゃ「マイヤヒー」で「マイヤフー」だろう。納得(敬虔な仏教徒の皆さんごめんなさい)

とはいっても、O-zoneはモルドバのグループ。そんな仏教のエピソードなど知るよしもないというか、意識してこのタイトルをつけたわけではないのだろう。


さて、訳すればそんなイメージも湧くタイトルなのだが、邦題では前述したように『恋の呪文はマイアヒ・マイアフ』。どこに菩提樹が出てくるのかと邦題命名者に訊ねたいところだ。まぁコッチの方がよっぽど「らしい」のだけれども。

で、気になるのがこの曲が我が国では『俄然パラパラ!!』という、パラパラに使われている曲を集めたオムニバスアルバムに収録されていることだ。

未だにパラパラという潮流が残っていることも意外といえば意外ではあるが、最早僕の耳には「飲ま飲まイェイ!飲ま飲まイェイ!」としか聞こえないサビの部分なんかを、パラパラではどうやって踊っているのかが気になる。むしろ気になって仕方ない。可能ならば覚えたいくらいだ。

だって、その後の歌詞なんか、「立ち入り禁止でダルシムを1日預かる」とかいう滅茶苦茶な事になってんのやで?!気にならない方がおかしいわ!(それはソラミミ歌詞だし、なんで関西弁だ)

そんなわけで、振り付けとか知っている人がいないかなーとか思ったわけなのだが、ここで冒頭に戻って、僕の周りにはクラブに出入りしてパラパラを華麗に踊ったりするような猛者がいないのだ。そして、いないからこそ余計に気になる、というわけである。

しかしクラブというところは異様に流行の回転が速い世界というから、10月に発売されたアルバムに収録されている曲など、既に廃れてしまっているかも知れない。今のうちに呼びかけておかないと振り付けは永久に闇の中になってしまうだろう。だからなおさらもう気になって気になって仕方ないのだ。でもクラブとかいけない。怖いし。



というわけで、誰か振り付け教えてください。
別に踊る気はないんですが。
(どうでもいいけど「パラパラ踊ってる女の子の仕草って可愛いよね」って思っていても、公にはずっと云えなかった。それを云ってしまったら時代とか流行とか、テレビに時々映る顔も身体も真っ黒で目の周りだけ白くて髪の毛も物凄い勢いで漂白していたりする踊ってる子らの、こうアレな雰囲気とかそういうものにまで負けになるような気がしていたから。いや単に恥ずかしかったから。

そんな万年思春期真っ盛りな僕は、パラパラで一晩踊れるような子らは三角筋と大胸筋と広背筋が著しく鍛えこまれているハズなので、きょちちの子とか、割と逆三角形気味なというかスタイルがイイ子も多そうだし、こう色々な意味でイイよね、とか、今なら云える29歳、冬の朝。長いよ)



[ 2004年12月17日-11:48 ]  



すげえツムジだな!


本日、髪を切りました。





















ツッコむとこそこかよ!!
(表題へのセルフツッコミ返し)



[ 2004年12月18日-22:21 ]  



Numeblog祭り


Numeriのpatoさんらと共謀して、一ヶ月ほど前からブログの記者をやっているんです。

なんでもアメーバブログというこのブログは、読者の数やアクセス数やらコメントやら記事の数やらトラックバックやらでランキングが決まり、それに応じて賞金が出るとのこと。

というわけで、僕は参加することにしました。当たり前ですが賞金目当てです。で、おかげさまで、日記ジャンルでは首位を獲得。総合でも8位というところにいるらしいです。

しかしながら今月末をもって賞金付きランキングが終わったりするかも知れないとのことで、思い切りテコイレをしようと提案しました。

その結果が今日のNumeblog祭りというわけです。記者全員でバシバシ連続更新します。僕も記事を書きます。しかもなるべく連続でバシバシ書きたいと思います。賞金欲しいですから。



というわけで本日連続更新します。
Numeblog祭り会場はコチラ!



賞金の使い道ですか?
当たり前ですが、全額新潟への義援金です。

(驚異的に眠いので、いくつ書ける事やら…)

余談ですが、第2回チャリティオークション分の入金も済ませて来ました。とりあえず控えだけですが、御確認下さい。


[ 2004年12月19日-20:42 ]  



大福熊猫(だいふくぱんだ)動く。


構想3ヶ月、制作1ヶ月を費やした【じーらぼ!アイテム倶楽部】の新プロジェクトが、遂に動き出しました。

随分前に「水墨画を描ける人募集」という告知をしたことを覚えている方は決して多くないでしょう(笑)。というわけで、お待たせしました! ようやく完成した【じーらぼ!アイテム倶楽部】新シリーズ『大福熊猫』ロングTシャツ&トレーナーの登場です。




白×黒




黒×白




ベージュ×茶黒


『大福熊猫』は着ている人に「大きな福」が来ますように、ということとキングサイズ対応、つまり「大きな服」のダブルミーニング。着ている人も、着ている人と一緒にいる人も嬉しく楽しくなるようなパンダの図案をコンセプトにしています。


今回のバックデザインは笹竹に囲まれたパンダの傍らに瓢箪徳利というもの。「酒池肉林」ならぬ「酒池竹林」といった感じ。ご満悦なパンダの表情がポイントです。これを背面前面にどーんとプリントしました。墨絵調のグラデーションがキレイに再現されています。

フロントは胸元に家紋をアレンジした『大福熊猫』のイメージロゴを配置。カメラのフレームに「なに撮ってるのー?」とパンダが覗き込んでいるといった感じになっています。さらに袖には朱印をイメージした『大福熊猫』のロゴを配置しました。


プリントは全て長持ちするシルクスクリーンですから、長く着ることが出来ます。ボディカラーは白・黒の2色を作成。黒のボディにはネガポジ反転したプリントを施しました。また、ストーンベージュに茶黒のプリントを施したタイプを、S〜XLのトレーナーのみのの限定色として用意しました。

サイズはなんとS〜5XLまでの8サイズに対応です。着丈・身幅・袖丈/裄丈のサイズは、オーダーの表を確認して、ご自分にあったものをお選び下さい。

なお、着丈は首の付け根から裾までの長さ、身幅は胸囲orウエストのどちらか大きいサイズの1/2をご参考下さい(胸囲140cmの僕は身幅70.5cmの4XLです)

また今年は暖冬ですので、トレーナーだけではなくロングTシャツ(長袖Tシャツ)も用意しました。ロングTシャツは袖リブなしのストレートタイプですので、さまざまなシーンに対応できます。


Ga-noise!でご一緒させていただいた、オリジナルウエアブランドEVERSOULのデザイナー、ユースケさんが全面協力してくれた、本格的派の一品です!二人ともパンダが夢に出てきて、のしかかられたり乗られたり、重いやらモフモフしてるやら可愛いやら苦しいやらよくわからなくなるほど追い詰められました(笑)!まさに難産の成果です!



春先まで使えるアイテムとして
ぜひ『大福』をお一つどうぞ!

(パンダの表情を“キメる”まで数ヶ月かかったアルよ…)



[ 2004年12月20日-11:49 ]  



ドットインパクトォオォオォォォーッッ!!って書くと必殺技みたいだね。


現在、ひたすらに色々なモノの送り状の宛名書きをしています。

全くもって素で理解できないんですけど、どうしてこれだけ需要があるのにインクジェット対応の送り状がないんでしょうね。特に郵便局。

とにもかくにも僕は字が死ぬほど下手なので、本当に憂鬱になるんです。まぁよく世の中では「死ぬほど」とはいいますが、なにがどう「死ぬほど」なのかは語られないことの方が多いので、ちょっと語ってみましょう。


どういうわけか僕は字が上手な人と思われているんですよね。別にサイト関係やらライター関係のそれだけではなく、高校・大学時代あたりからいわれてきたんですよ。

「みやもとさんって、字が上手そう」

とね。ところが実際はそんな事はないんです。まるでない。書道は亡き祖母が師範だったんですが、僕はまるでヘタクソなんです。姉二人は少女時代に書道の教室に通っていたんですが、僕は少林寺の道場に通っていましたからね。字の練習なんてものは学校の硬筆やら毛筆やらの授業以外でやったことがないんですよ。

毛筆やら書道といえば、冬休みに小学校の習字の課題なんてのがあったりするじゃないですか、あの金の札とかつけられちゃって晒し者にされたりするヤツ。あれなんか、ばっちりお手本をなぞって提出していましたからね。

しかも二度書きや部分修正がバレないように、祖母のぬっとりとした濃い墨汁を拝借したりしていましたから知能犯もいいところです。書いている最中は、すっかり贋作作家気分ですよ。

ところが、贋作作家気分が高じて「こんな出来じゃ納得いかん!」と、祖母に書いてもらった手本を下に敷いて、何度も何度も書き直したりするものですから、普通に上手く書けるようになっちゃったり

まぁそんな風に好いんだか悪いんだか、よくわからないことになってましたねえ。おまけに怪我の功名で金の札がついたりして。やっぱり「それは普通に一生懸命に取り組んだんじゃないか?」って感じでしたねえ。


ところが硬筆やらペン字となると、毛筆のような贋作技法は使えないもんですから、徹底して嫌っていましたよ。どれくらい嫌っていたかと云えば、漢字書取の宿題なんぞ出ようモノなら、ヘンやツクリに細かく分類して流れ作業でマスを埋め尽くすほどです。もう字を書くという作業が大嫌いだったんですね。

ところが、小学校高学年くらいになると文章を書くことに興味をもち始めたもんですから、必然鉛筆をもってよく原稿用紙やらメモノートには向き合うことになりまして、その結果中指に見事なペンダコが出来たりもしました、まぁ筆圧が高かっただけという話もあるわけですが。

でも書くは書くけれども、そりゃあもうヒドイ字でしたよ。思えば小学校に上がりたての頃に、ひらがなとかやさしい漢字の書き取りで、マス一杯一杯に書いたのを誉められた経験が三つ子の魂になっているのか、原稿用紙のマスにまで一杯一杯に汚い字が書いてあるわけです。

よく「昔書いた文章を見て恥ずかしくて発狂しそうになる」という方がいらっしゃいますが、僕の場合は内容以前の問題で発狂しそうになります。さながら「なんだこれは、古代文明の神官の記した呪いの文書かなんかか」といった風情ですよ。


とにかくそんな調子だったので、ろくに書き取りや清書(?)の練習をせず、汚い字をひたすら書き殴るといった状態でしたので、それが手に馴染んでしまい、余計に字が汚くなったということもあるようです。

それでも中学を出て高校に入るあたりになると「人に見せる字」というものを意識し始めるものだと思うのですが、同じ頃にパソコンを手に入れてしまったもので、あらゆるものをワープロソフトで作成するようになり、今度は一切手書きをやめてしまったんですよねー。なにしろワープロならどれだけ書いてもペンダコをこれ以上大きくする必要がないもんですから。


そんな感じで、がっちりワープロ方面に浸りきって15年くらいが立つわけですが、その間、真面目に字を書くということに取り組んだことが全くないんですよ。なにしろ大学は勿論のこと、高校でさえもレポートだの作文だの小論文だのは、手書きという指定がない限り、必ず印刷してましたからね。だから本当に字が汚いし、ヘタクソだし、なんつーかもう、どうしようもないんです。

だけれども、どうにも字が綺麗だと思われているらしいんです。でも実際は滅茶苦茶な字。そんな僕から直筆の宛名書きを施した小包が届くわけですよ。で、それを受け取った人は伝票をみて驚き、その上で笑うと思うんです。あまりのヘタクソさに。

とはいうものの、実際そんなメールをもらったり、そんな話を聞いたわけではないんです。でも、想像力過多な僕は、ついつい想像してしまう。で、恥ずかしくて悶死してしまいそうになるんですよ。

そんなわけでして、冒頭に戻って、僕は「死ぬほど」字がヘタクソなんです。それでも書かねば仕方ないので、のったりのったりと汚い字で伝票を書いているわけなんですが、なにかがぷつっとキレてしまいまして



思いあまって落札しちゃいました。
(無駄遣いにならないようにしないとね…)



[ 2004年12月21日-23:08 ]  



年末といえば


明日はクリスマスイブですが、その前日である今日は天皇誕生日ということで全国的にお休みだったわけです。

年が変わるまで後一週間ちょっと。しかも週末にクリスマスが控えているとあっては、大掃除をするのは、今日とクリスマスの明けた26日ぐらいしかありません。

で、世間様のお休みとは全く無関係な僕ではありますが、家人らも大掃除をしはじめているもんですから、つられるようにして大掃除なる行為をおっぱじめてしまいました。もちろん原稿からの現実逃避です。

先々週に30万円近くという大枚をはたいたおかげで、液晶モニターも設置できているのですが、ついで新しいPCも届いたりしまして、そのセットアップもしなければならないといったとこともあって、まぁ頃合いだろうと思ったわけです。


ところが、まずオーディオやらなんやらをセットアップしたところまではよかったのですが、その後がもう大変でした。

ラックを組み上げたり崩したりしながら、最もプリンターやらなんやらが機能的に配置されるように試行錯誤していると、先日落札したドットインパクトプリンターが届いたから大変です。

なにしろ届いたら届いたで、その収納場所を考えなくちゃいけないわけですから、そこでまたラックを分解して組み立て直さなくちゃいけないわけですから、そりゃ逆ギレもするってもんです。

あ、「最初から考えて組み立てればいいのに」とかいう言葉は僕には聞こえません。あーーーッ!!あぁあーーーッ!!聞こえないーーーーッッ!!(両耳を手のひらでふさぎながら)

というわけで、自分で落札したにも関わらずよ「なんだよ!来るのはえーよ!」など謎の逆ギレをしてみたり「なんですか、ここは地獄ですか。僕は伝説のラック組み立て職人ラックマン林田ですか?」と、独り言をいってみたりと、かなり精神的に追いつめられつつも作業を進めました。

ちなみにラックマン林田が誰なのかは僕にもよくわかりませんので、そっとしておいてやってください。


しかし、このプリンターがまた重くて玄関から自室に上げるまでも一苦労でして、持ち込んだら持ち込んだで箱から出すのも一苦労という、慣用句上の計算では足して二苦労ですが、実数値では四十五苦労っくらいの労力をしつつ、なんとかラックを組み上げて今配置をし終わって、ようやく一段落したところです。

※「一苦労」の実数値は『テスト用紙に「め」と書こうとして「ぬ」と書いてしまい、消しゴムで消して書き直したが、再び「ぬ」と書いてしまって、半狂乱になりつつ消しゴムで消そうとしたらテスト用紙が破けてしまった』という状況を0.1苦労として換算しています。

それにしても、ついカっとなって落札してしまったこのプリンター、非常にデカくて重くて、ちょっと動かすだけで鬱になってしまいそうなほどです。これから先、どんどん役に立ってはくれるのでしょうが、カっとなって落札した事に関しては、今では反省してしまうほどです。


このプリンターの設置作業に時間と体力の大半を費やしてしまい、一段落した現在、もはや動く気力がゼロに等しいわけですが、狭い自室を見渡してみればパソコン周りこそ、そこそこ片づいてはいるものの、他の部分はリアルにゴミの山という状況。

大掃除をするはずが、散らかすだけ散らかして力尽きてしまっているわけです。いつもなら

「いやーまいったまいった、はっはっは。まぁいいじゃないか、今日のところは寝よう!明日は明日の風が吹くさ!」

と脳天気に就寝してしまうところなのですが、自室の出入り口までがゴミの山のバリケードによって封じられてしまっているのは、ちょっと問題です。

そして現状の僕は、今朝方に食べた食物繊維たっぷりのバナナと豆乳のコンビネーションが、ボディブローの様に時間をかけて効いており、果てしなくビッグベンに対する欲求が高まっているのです。

重いプリンターを持ち上げたりしたので腹圧もかかったのでしょう、非常によいお通じの予感が大殿筋にまで伝わってきています。ぶっちゃけビッグベンがブレイクアウト寸前です。

バリケードといえば、思い出すのは学生運動。東京大学は安田講堂の立てこもり事件などですが、自室を排泄欲求の解放区にするわけにはいきません。そんな自由なんかいらない。そんな革命しなくていい。

問題はバリケードの要になっている、21インチのテレビと、20インチのCRTモニターです。バリケードを突破するのは普段の僕なら特に問題はないのですが、ケツに爆弾を抱えている今の僕は、下手に力業でバリケードを突破しようとすると、ビッグベンの方もバリケードを突破してしまいそうなのです。

ピンチです。実にピンチです。いろいろなものが絶体絶命です。僕という人間は、このバリケードの中で革命的解放をしたらしたで「これがほんとの掃除だな!わははー!」なんて云えるほど狂ってもいなければ豪快な性格でもないんです。

それでも動かないでいたところでビッグベンの行進の歩調は早まるばかりですので、これからなんとかしてバリケードの突破を極めて慎重に、静的に行いたいと思います。



もしこの後、妙にセンチメンタルな口調で
何かを悟ったかのような文章がアップされていたら
そっと、察してやってください。
(大掃除って、こんなに大変な行事だったっけ…)



[ 2004年12月23日-23:12 ]  



メリークリスマス!!


さぁいよいよ待ちに待ったクリスマスイヴです!みんなウキウキですね?ウキウキだろ?そうなんだろ?!正直に云ってみろよホラァ!!何が欲しいんだよ!どこに欲しいんだよ奥さん!!いっちゃいなよ奥さぁんッッ!!――悪ぃ悪ぃ、ちょっと取り乱した。もう大丈夫だから、そのショットガンの銃爪から指を離してくれ。それから銃口も下げるんだ。警察への通報も“ノー”だ。猟友会ってのも反則だぜ。OK、いい子だジョニィ。話を戻すが、今日はクリスマスイヴだ。だがな、用心しろよ。どっかのデブみたいに、郵便局で『サンぱもらース』の発送を終えて、ウキウキでジングルベルな鼻歌を歌いながらバイク降りて玄関に向かったら、駐車場の日陰ゾーンの地面が凍り付いていて、ものすごい勢いでスリップダウン。おまけにハンドポケットだったもんだからバランスはおろか受け身もとれず、一人スライディングタックル→残った方の足は一人アンクルホールド→レッグプリット(股裂き)の3連コンボをセルフサービスしてしまったりすることになるからな!!わかったかいジョニィ?よし聞き分けのいい子だ。きっとジョニィにはサンタさんがプレゼントをもって来てくれるだろうさ。白ひげ赤服のじいさんの為にミルクとビスケットを用意しておくんだぜ。靴下をつるすのも忘れるんじゃないぞ。じゃあ俺はこれからひとっ走り湿布買ってくるからな!よいクリスマスを!メリークリスマス!!






雨は夜更け過ぎに
雪へとかわるだろう
Silent night,Holy night






※画像はイメージです。赤丸は痛いところ※





きっと君は来ない
ひとりきりのクリスマス・イブ
Silent night,Holy night






※画像はイメージです。赤丸は痛いところ※





心深く秘めた想い
叶えられそうもない






※画像はイメージです。赤丸は痛いところ※





あんよがものすんげー痛いです。
メリークジキマァアァーースッッ!!

(もうヤケ。クリスマスプレゼントが湿布な僕に慰メールミー…)



[ 2004年12月24日-17:51 ]  



一昨日、昨日。


サイトの上部がクリスマス仕様になっていた事を気づいた人はあまりにも少ない。

足首の痛みをこらえて作業したことも、今は昔。

慰メールを求めてみたら、リンクタグの送信先が「hhhg-labo.to」と届かないメールアドレスになっていた事もまた、今は昔。

今、僕の目の前には十年来の友人(♂)がクリスマスプレゼントでくれたネズミーランドのオルゴールボックスがあって、魔法使い仕様のミッキーが「魔法使いの弟子」にあわせて、くるくるとゆっくりと舞っている。

足首は腫れ上がり、未だ痛みを僕に与え続ける。



だから、これから焼き肉食べ放題に
向かう僕を、誰も止めることはできない。

(この世のすべてを喰らい尽くしてやる…ッッ)



[ 2004年12月26日-18:34 ]  



マイカクテル。


僕の酸っぱい物好きは今更云うまでもないが、最近では随分おとなしくなってきたものだと思う。以前はポッカレモンの原液をオンザロックで飲んでいたりしたのだ。若さというモノは実に恐ろしい。

今でもポカレモ・オン・ザ・ロックを飲みたくなる事があるが、ハードなビタミンCは既に「酸」なので、歯が傷むということを聞いて以来、さすがにやめている。

食べ物の好き嫌いというモノは僕はほとんどなく、それが故にここまで見事なデブになったわけなのだが、飲み物の好悪というものはかなりある。そもそもが飲み物は嗜好品なのだから、ちょっとくらいうるさいくらいで丁度いいのではないかとか、勝手に考えている。


さて、僕は今年の夏あたりまではdPTことダイエットペプシツイストに大いにハマっていたのだが、年齢のせいかどうにも炭酸がキツくなってきたのと、カフェインのせいで睡眠障害になりそうだったので(どんだけ飲んでるんだよ)、ぱったりとやめてしまっている。

そしてその代わりに選んだのが、アサヒアミノダイエットだ。カロリーゼロなのが決め手になったのはいうまでもないが、もともとポカリだのアクエリアスだのが好きだし、筋トレの回復にもアミノ酸は好いので、常にストックするようになった。

しかしながら、毎日毎日飲んでいると、元々薄い味の飲み物であることもあって飽きが来る。それに最初は気にならなかった微妙な臭いが気になるようになって「そろそろ別れる潮時が来たか…」なんて、くわえタバコでブラインドの向こうの夕陽を見やるようになってしまった。


だが、そんな心揺れる僕に大きな変化が起きた。それは古女房のポッカレモンの存在だ。先日近所にリニューアルオープンしたスーパーに出向いたところ、ポッカレモンの1000ml紙パックなる商品を発見してしまったのだ。

重い瓶を何本も詰め込んだビニル袋を手首にかけて、必死になってバイクを運転した遠い日(危ないからマネしないように)。そして若かった二人の文字通りすっぱい記憶。そんな思い出が僕の脳裏を瞬時にして走り抜け、口の中を唾液が満たす。

そんな僕が思わぬ形での再会を喜ばないわけがなかった。気の早い僕は彼女を抱きしめると、レジを通すのももどかしく(代金を支払わないと犯罪ですよ!)、家へと連れ帰った。


だけど二人きりになったところで、ふと気づいた。勢いに任せて連れ帰ってきたものの、僕の口の中は先日牛タンを食していたときに、自分のタンと口の肉も噛んでしまい、口内炎がわんさと出来てしまっていることを。そして急激に寒くなり、空気が乾燥する季節になったことで、下唇の中央部分が裂けてしまっていることを。

でも、それでも僕は自分の衝動を抑えることが出来なかった。久しぶりに食器棚から口の切れそうなクリスタルグラスを出すと、氷を入れる。そしてそこに古女房のポッカレモンを注いでグラスを数回揺らすと、一気に煽って当然のことながら大悶絶して横回転した。我ながら割と華麗なターンだったと思う。

「すっぱぁぁあぁあぁぁぁいてえぇぇえぇぇえぇぇ!!と口を抑えながら叫んだのは、もちろん口内炎と唇の痛みだが、それに加えて横回転した際に、先日くじいた足を軸足にしてしまったからだ。

別れた古女房と、少々強引にヨリを戻すには、相応の痛みが伴うものなのだと、なにか人生やら男女関係やらの深奥を覗き込んだような気になりながら、僕は涙目でクリスタルグラスを見やった。

グラスにはまだポカレモオンザロックが半分ほど残っている。だが、作り手であり飲み手である僕のHPは半分をとうの昔に切っていた。ドラクエで云うならば文字色がオレンジになりかけているところだ。


しかしながら水で薄めるほど僕は柔な人間ではない。ウォッカかラムで割ろうかとも思ったが、時計はまだ午前中を指している。そこまでダメ人間になるわけにもいくまい。悩んでいると視線の片隅に、短い蜜月を終えようとしていたアサヒアミノダイエットが入ってきた。

水で薄めるほど柔な人間ではなく、酒で割るほどダメ人間ではない僕だが、アサヒアミノダイエットで割るのを誰がとがめよう。僕は迷うことなくクリスタルグラスにアミノダイエットを流し込んだ。迷わなすぎて少し溢れたほどだ。あわててグラスに口を寄せてすする。



なんだこの美味さは。



まってまって。なんでこんなにうまいの?さわやかな甘みといい、強い酸味といい、控えめな香りといい。口の中が引き締まって、爽快感とともに冷たい命の水が全身を満たしていくよ??

なにアミノダイエット、お前さん、こんなにイイ女だったのかい?古女房のポカレモも、こんなに素敵な魅力を隠し持っていたっていうの?

もうそれ以来本当に夢中ですよ。毎日毎日飲んでます。見事なまでに飽きが来ない。さすがに5:5でポカレモを入れると、歯が心配になるので、2リットルのアミノダイエットのペットボトルを直接くわえて「ごばっごばっ」と2口飲んで、そこに減った分だけ足すという方法で作ってる。この「ごばっごばっ」という2口がポイントなのは云うまでもない。

あまりにも美味いので新しい名前をつけてみたりもした。ポッカレモン、略してポカレモとアサヒアミノダイエットのカクテルなので、『ポカレミノD』というモノだ。センス云々の講釈は来年聞くことにする。


不足しがちなビタミンCと、疲れにくい体を作るアミノ酸を摂取しつつ、味も最高によくてカロリーオフという、まさに万能の飲み物である『ポカレミノD』。

だが、一口飲んだ友人からは「ああ、レモネードだな」とあっさり云われ、また「酸っぱくて飲めないよ!」となじられ、キッチンでこれを作っているところに居合わせた母上には、薄黄色くなったアミノダイエットのペットボトルの中身を見て「濁ったお○っこみたいねー」禁句を言い放たれた



それでも僕は『ポカレミノD』を愛飲しています。
(皆さんも是非…まずは色からね…)



[ 2004年12月28日-19:33 ]  



雪の記憶。


昨日、雪が降った。そして少しだけ、積もった。


関東というか、さいたまに雪が降るという光景は、珍しいか珍しくないかで云ったら、明らかに珍しい。そして僕は朝から雪が降っているのを見ると、高校時代の教育実習生の事を思い出す。今からもう10年以上前の事だ。


高校時代は僕にとって、まさに黄金時代だった。高校時代に親しくなったり、その芽を作ったりした連中とは未だに付き合いが続いていることも、そう断言できる理由の一つといっていいだろう。

そして連中とは今も変わらぬおバカっぷりを、当時から重ねた年齢分だけ割り増しして日々行っている。これもまた成長の一つの形といっても、あながち間違いではないと思う。

あの時代に、僕らはいらん知識を磨き、いらんことを知ることの楽しさと、無闇に笑いをとることの喜びを覚え、常に何かに立ち向かう根性とかそういったものを養った。

こと特に根性に関しては、得るための代償ももちろん多く、下顎の反対咬合、両下肢腓骨の疲労骨折変形によるコンパートメント症候群なども手に入れてしまったのだが(代償多すぎ)、この際それは振り返らないことにする。


さて僕の高校は99%が自転車通学、しかも近所でもない限り全員が5km以上の距離を通うという、随分とハードな学校だった。弁解しておくが、さいたま市というのは決して田舎過ぎるほど田舎というわけではない。単純に高校のあった場所が僻地だっただけのことだ。

まさに雨の日も風の日も台風の日も、そして雪の日も、誰もが自転車で通い続けた。他に手段などなかったのだから仕方ない。しかしそれ故に全員が一線級のチャリンカーであった事も、また事実である。


その日、関東は数年ぶりの大雪に遭遇した。朝目が覚めると全くの無音。そして当時住んでいた団地のベランダ、その手すりには10cm以上の雪が積もっていた。

この時点で雪国以外の土地でハイスクールライフを送る普通の高校生ならば「本日は休校」ということを考えただろう。だが僕は、否、僕らは違った。強烈な寒さの中、あえて冷水で顔を洗った僕は、既に作戦をたてはじめていたのだ。

――如何にして学校までたどり着くか、である。

しかし、雪国ではないさいたまにあって、しかも数年ぶりの大雪という状況。演習経験すらない不慣れな雪中行軍に、適当な作戦などあろうはずもなかった。たどり着いた結論は「タダ ヒタスラニ 前進 アルノミ」というモノであり、実際僕はそうしたのだから。


サドルに積もった雪を払い、またがってペダルを踏みしめる。勢いよく空転するタイヤにペダルにかけたベクトルの変更を余儀なくされ、車上で体勢を崩し、ハンドルに胸を思い切り打ち付けるところから僕の冒険は始まった。既にこの時点で随分とHPは減っている。

胸を打った衝撃でヒューヒューと甲高い呼吸をしながら、今度は慎重にペダルを踏みしめ、摩擦係数を失って空転するタイヤを上手くコントロールしながら、先人達が通り過ぎた轍の跡をすり抜ける。

僕の通学路はアップダウンも激しく、車の往来も激しい。しかし雪のせいか、今日はバスさえもその姿を見せない。いつもは下りの速度を稼ぐ為の坂のピークも、命がけの冬山登山のような心境で通り過ぎる。

吹雪が視界を塞ぎ、路面がよく見えないというか真っ白なので、下りも速度を出せない。寒いはずなのに、全身に汗をかいているのがわかる。

――なんで登校ごときでこんなに命がけにならなくちゃいけないんだ。

そんな至極まっとうな疑問について考えたのはほんの最初のうちだけで、それ以降はただ生き残ることだけを念じ続け、「サバイブ…サバイブ…」と凍り付きそうな唇の内で繰り返していた。

いつもなら他校の自転車通学者も含めた一大レース場と化している通学路。毎朝のBGMはT−SQUAREの「TRUTH」だったのだが、この日ばかりは、さだまさしの「防人の詩」になっていた。


いつもの倍以上の時間がかかりはしたものの、それでも授業開始前にたどり着いた僕は、それなりに作戦をたてていた方だったのだろう。いつも通り自転車を止めて校舎に飛び込んだ僕の目に入ったのは、人影もまばらな教室だった。

しかも暖房もついておらず、暖まった教室を期待していた僕は、打ちのめされ、うちひしがれ、次いで怒りのダイナマイト、通称:怒イナマイトに、極めて短い怒りの導火線と雷管をセッティングした。

それでもぼちぼちと生徒達が集まり始める。皆一様に地獄を見てきた面をしているのが印象的だった。聞けばやはり自転車で来たという、彼らは皆地獄を生き抜いた「戦友」だった。

やがて灯油のありかを知っているものも現れると、ファンヒーターに注ぎ込んで稼働させる。灯油の燃焼する臭いと温風に、ようやく人心地ついた気分になった僕らは、口々に自分の見てきた地獄について語り始め、また、よくぞ生きて辿り着いた、そう讃え合った。

そんな奇妙な一体感が教室内を包み始めた頃、ようやく教室に担任がやってきた。始業時間は既に過ぎていたが、この瞬間まで僕らは「担任が来るより早く辿り着いたぜ」という勝利者側の人間だった。今風に云えば「勝ち組」というヤツだ。

しかし担任(当時37歳の体育教師)は、唐突にとんでもない事を言い放ったのだ。

「すまんな今日は休校だ」

と。


そしてその瞬間、さっきまで「勝ち組」だった僕らの立場はあっさりと、そう、実にあっさりとその地面を失った。当然のごとく巻き起こるブーイング。しかしブーイングをしている最中にも、次々と級友、否、戦友達が到着し始めた。

彼らは自転車に乗り換える地点までの電車やバスなどが遅れた為に、遅刻となってしまった連中である。彼らも僕ら同様「休校になる」というような選択肢はまるで考えていなかった強者だった。

教室に入ってきた彼らは「今日休校だってよー」という言葉にがっくりとうなだれ、次いで不満の怒号をあげた。9時を回る頃には、「来ていない人間」と「来た人間」では後者の方が明らかに多くなっていたのだから。

普段授業など聞いていないであろう連中までブーイングを鳴らす中、誰かが言った。

「まぁ仕方ないじゃん。学食行ってあったまるもんでも喰おうぜ」

妙案といえば妙案。この際はあのゴムのような、全くかみ切れないカタ焼きそばでも、味噌だか醤油だかわからないインスタント味のラーメンでも、何日煮込まれたのかわからないカレーライスでもかまわなかった。


しかし、大人はいつだって僕らの敵だった。そんな僕らの小さな幸せすらも担任は打ち砕いたのだ。

「雪の影響で購買部の人も、学食の人もまだ来ていないんだ。ひょっとしたら今日は来ないかもしれない」

と。

僕はそれまでに、小説などによく表現されるような圧倒的な質量と圧力を持った感情というものに出くわしたことはなかった。それは表現上の手法であって、実在するモノではないと思っていた。

だが、そのとき教室内に一気に蔓延した「殺意」は、まさに圧倒的な質量と圧力をもって、ブーイングとともに担任にぶつけられた。もちろん僕もぶつけた中の一人だ。次いで「がっくしょく!がっくしょく!」というコールまで巻き起こった。


生徒達の熱心さというか殺意に気圧されて、担任は一端職員室に戻った。そして教壇には、教育実習中だった大学生(?)だけが残された。担任に「会議してくるからつないでおいて」とでも云われたのだろう。様々な意味でやる気を漲らせた僕ら生徒達を前に、彼は明らかに怯えていた。

もちろん学食&購買が機能しないのかもしれないことや、ましてや今日の天候などの責任が彼に1ミクロンでもあろうはずもない。だが僕らに対して「諸君らのやってきたことは無駄だったのだよ」というような言葉を投げた担任に対する恨みや負の感情を請け負うには十分だった。


しかも彼はそこに爆弾を投げた。投げてしまったのだ。

「じゃ、じゃあ時間もあるし、外で雪合戦でもやらないか?」

授業なぞそもそも重要視はしていない。だが、せっかく命がけで学校に辿り着いたのに授業はないわ、学食や購買は開かないかもしれないわ、挙げ句「雪合戦」と来たもんだ。

この教育実習生は、雷管付きのC4やTNTが満載された倉庫に、ご丁寧にガソリンをこぼしてから火のついたままのジッポーとタバコを落としたようなモノだった。そしてその火は、僕の怒イナマイトの導火線にも明らかに着火し、今や爆発させる機会をうかがうばかりになっていた。


僕は当時まだ十代の小僧っ子だったが、たかだか雪合戦の誘いに「…上等じゃねえか…」と言い放ちながら、ゆらりと立ち上がる応じ方をする人というのものを、それまで見たことがなかった。

その姿はまるで時代劇の「人斬り用心棒の先生」か、必殺技を出す前のお約束でやられまくって追い詰められた聖闘士(セイント)の様に見えた。つまり最高に出来上がった状態と云うことだ。


そしてそれから十数分後。瞬発的体力としてはピークを迎え、なおかつ雪中行軍でアップも済んでおり、怒りという名のエネルギーをも持てあました高校生達は、数人の教師と教育実習生を雪の降り積もる校庭で完膚無きまで叩きのめした。女子も手指が赤くなるのもかまわず弾薬の補給を手伝っていた。

おりしも雪が降る前の体育の授業はハンドボールであり、投げることに慣れ始めていた僕らは、雪原を飛び跳ねてはあらゆる角度から雪玉を投げつけていた。その姿はさながら雪原を舞う鬼のようであったという。

――「ちょっとした事件」級でしたよ。

戦闘には参加せずに、雪だるまを作成しながら観戦していた戦友が、後にそう語るほどの凄惨な現場であった。


この事件を境にしてか、たまたま時期があっただけなのかはわからないが、以来降雪時には早朝の段階で連絡が全員に回るようになり、学校正門付近までバス停が誘致されたという。

ついでに制服も替わり、今では自転車通学をする者は減少。真のチャリンカーなどは絶滅危惧種になっているような状態であるという。


昨日、雪が降った。そして少しだけ、積もった――。

黄金時代を過ごした、あの時代は遠くになってしまった――。

僕は埼玉の雪景色を見るたびに、そんなことを考えながら、あの雪の日に集った戦友達の笑顔と、教育実習生のオロカ面を思い出したりするのである。

それは雪の日の記憶。自然の厳しさと、理由なき反抗をしたがった若き日の記憶。結局学食は開かずに近所の駄菓子屋でカップラーメンにお湯を注いでもらって持ち帰った日の記憶。

そして教室中にスーパーカップバターコーン味の匂いが充満した日の記憶。当時想いを寄せていた女子から「一口ちょーだい!」なんて云われて、ひとすすりしかしていないカップラーメンを器ごとあげてしまった、そんな青くさい黄金時代の記憶なんである。


[ 2004年12月30日-10:22 ]  



2005年まであと数時間


今年一年を振り返る。

というようなことを頑張ってやってみようと思ったのですが、内側を固めつつの全力疾走DAYSだったので、記憶があやふやだったりして、かなりダメ気味です。

それでも印象に残っている事といえば、ダニエル立ちだったり、髪型を玩ばれてみたり、新潟中越震災で奔走してみたり、ぱもら&ねげらが全国制覇で各地に散らばってみたりとかですねえ。

そうそう『銀の太々君ハガキが入っていたら、じーらぼ!グッズをプレゼント&金の太々君ハガキが入っていたら直接“ねげら”をお届けキャンペーン!』のハガキがすべてリターンしてきたりもしました。

年内最終更新になりそうなので発表させていただきますが、来年一年かけて、しっかり任務を達成したいと思っております。途中でオフとかも出来たらいいなあ。





で。肝心の行く先ですが住所を書くのは
さすがにアレですので、取り扱い郵便局の消印で発表します。






東京都。

まぁ一番里親さんが多かったので、わからんでもないです。






高知県。

何が起こったのかと思いました。四国はそんなに多くなかったのに。
誰が旅費出してくれるんだろう(遠い目)。





そして。






北海道。

ある意味春九堂にとっては聖地である北海道。確かに里親さんの数も多かった。

でも、まさか当たるとは。

だから誰が旅費出すんだろう(超遠い目)。



いや、ちゃんと行きますよ。もちろんですとも。それにしてもなんでこんなにバラバラなんだよ。関東と関西が一番多かったので、そのあたりでお茶が濁せるかなーとか軽く考えていたのに。海隔ててるところが2カ所って。

でもアレですよ。ここのところ大がかりなオフ企画とか、やってないですしね。軽い気持ちで高知ツアーとか北海道ツアーとかやりますですよ。東京の方の分も、ちょっとしたオフ企画を考えて、それでやりますよ。うわーい楽しみになってきたよ(虚ろな目で)。


というわけで、冒頭にも書いたとおり2004年は内側を固めつつの一年だったんですが、来年はイヤでも外に出て行きます。PAに続くイベントも構想中ですし、他にも色々てんこもりです。

もちろん書き物も頑張りますし、本も出します。自費だろうが出版社からだろうがなんだろうが、必ず出します。なんにせよ色々やっていきますんで、ちょびっとだけ期待しておいて下さい。



あとは2005年11月5日に
体脂肪率がアレしていないことを
皆さん応援したり祈ったりしてください。

(普通にサイト閉鎖の危機ですよ!)

ところで、本日夜はPRIDEを見たりしながら自宅で仲間と忘年会をやったりするのですが、年越しの合間合間と三が日っくらいの間、連続更新をしたいと思っています。

そこで、連続更新の内容について「御題」を募集します。こちらから、書いて欲しい御題をボンボン投稿してください。

『〜県にお住まいの〜さんからの御題』と書きますので、ハンドルネームとお住まいの都道府県名は必ず明記してくださいね。書かれていない場合は、面白い御題でも、カットされちゃいますので注意です!サイトやブログ持ちの方はURLも記載しておいてくださいねー。

ちなみに更新が止まったら、酔いつぶれてぶっ倒れたか寝たか、なにかしらの事件に巻き込まれたか、組織に連れ去られただと思ってください。年内を締めくくる最終更新と、来年一年を占うしょっぱなの更新&企画です。気合いいれていきますよー!それでは募集スタアトォー!!



応援のえっちらほいメールも
同時に大募集してます!!



[ 2004年12月31日-13:08 ]